ネ言 negen

たいしたことは書きません

ネットの集団語

雑誌『日本語学』(明治書院)の9月号の特集が「ネット社会の集団語」だった。

その中の「ネット社会と集団語」(松田謙次郎)では、ネット世界におけるいわゆるジャーゴンを取り上げている。ネットのジャーゴン、つまりネット上の隠語・専門用語を考察した論考には、某匿名巨大掲示板での現象を取り上げたものが多い。データは豊富だし、種類も多いし、いろいろと分析しやすいのだろう。この論考でも、キタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!! などのジャーゴンが挙がっている*1。しかも、すごいのは掲示板本体だけではなく、某「2典」も参照してるってところだ。

今まで、「2典」まで参照した論考があっただろうか、いやない(はず)。

そして、もう一つの驚くべきポイントは、ネット社会の他の事例として某「仮研」を取り上げていることにある。まさか、こういった学術雑誌で「仮研」の名を目にしようとは思わなかった。

「仮研」とは何か。知らない人はググってもらうとして、たしかに、某匿名巨大掲示板とはちょっと違った生態系(?)があるので、ジャーゴンもそれなりに異なっている。まあ、大部分のジャーゴンが「仮研」と某匿名巨大掲示板とで相互交流してる形になってるとは思うが、「仮研」発祥のものもあるのだね。

一般の人に「遅刻」とか言ったって、絶対に理解してもらえないだろうなあ。

*1:しかし、縦書き明朝体で顔文字や半角カナ文字を組まれると、やっぱりすごく変だ。