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論文

ちょと古いニュースだが。

 東大の論文、1本1845万円 国立大でコスト最大級 (asahi.com)

東京大学の論文の「生産性」が国立大学の中で最低レベルにあることが文部科学省科学技術政策研究所の調査でわかった。研究費を論文数で割った1本当たりの「生産費」を比べた。東大など旧7帝大はおしなべて生産費が高く、旧帝大偏重が指摘されてきた国の研究費配分のあり方に一石を投じそうだ。

デスギョーザの陰に隠れてしまってるが、はてブでも話題にはなってるこの記事。つか、この記事書いた奴、頭悪いだろ。凝り固まった視点からしか物を語れない、ダメ記者だと思う。あるいは、意図的な悪意をもって書いたのかもしれない。

実際の報告書は、さまざまな統計が載っており、論文生産費もその中の一つのデータに過ぎない。他のデータには目もくれず、恣意的にこのデータだけを取り上げて、「一石を投じそうだ」って、投じるわけないだろう! ……投じないかもしれない、……いやちょと覚悟はしておけ。

記事以前に、この「研究費を論文数で割った」データにどんだけ意味があるのか。数値がたくさん出てきたから、いろいろ足したり掛けたり割ったりしてみよう、ってだけの産物じゃないか。まあ、その他のデータとの複合的な視点から見るといろいろとものが言えそうだけど、このデータ単体では何の意味もない。

そもそもここでいう「論文」って、査読論文、紀要論文、著書、発表要旨、エッセイ……のどの辺りを範囲としているのだろう。そして、これらの位置付けをきちんと区別しているのだろうか。