ネ言 negen

たいしたことは書きません

曜日の不思議

ES細胞捏造問題関連のwebを眺めていたら、違うところが気になってしまった。それは、朝鮮日報記事のこの部分↓。

黄教授チームは“月火水木金金金”と続く“特別なカレンダー”に従って研究をしている」と紹介した。

要は「休みなんざぁ取ってないで働け」という意味だが、日本だったら、大半の人が「月月火水木金金」と表現するだろう。韓国がそうなのか、この教授が作った造語なのか不明だが、なかなか面白い。

日本の「月月火水木金金」の由来は、昭和15年発売の軍歌のタイトル。作詞:高橋俊策、作曲:江口夜詩。歌詞に「海の男の艦隊勤務 月月火水木金金」とあるように、海軍の軍歌である。これが「休みなく働く」ことの代名詞となったわけだ。

ちなみに対義語は「日日日日日日日」。働いたら負けかなと思ってるニートの代名詞である。……ウソ。今、考えた。

しかし、何故、月曜日と金曜日が繰り返されるのか。語呂がいいからってのと、曲に合わせたっていう可能性が考えられる。例えば「月火火火水木金(げつかーかーかーすいもくきん)」とかだと、なんかマヌケだ。

ふと思ったが、曜日を発音するときって個々の要素が2拍になるように調整してるね。「月火水木金土日」を普通に読むと、「げつかーすいもくきんどーにち」で、「火」と「土」はそれぞれ「かー」「どー」と長音化する。「げつ」や「すい」と同じリズムに調整しているのだ。

どんな組み合わせでもリズム調整が行われる。「金土日」は「きんどーにち」、「月火水」は「げつかーすい」、「火木土」は「かーもくどー」だ。

ただ、「土日」は多少揺れるような気がする。「どーにち」でも「どにち」でも発音可能なようだ。

 (1)今週の土日は出張です。
 (2)今年のクリスマスイブは土日だ。
 (3)先週は土日と、学会に行ってました。

いずれも「どーにち」「どにち」両方とも発音できる。文脈・状況によってどちらかしか発音できない、っていう現象があれば面白そうだけど、今のところ思いつかない。*1

追記

1969年(昭和44年)に「月火水木金金金」というドラマが放映されていたようだ(ABC系列)。出演:中山千夏吉田日出子田村正和ほか。

*1:複合名詞にすると「どにち」優勢になるかな。「土日勤務」とか「土日休日」とか。