たまには読書
年末年始に読んだ本。
- 作者: V・S・ラマチャンドラン,山下篤子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07/30
- メディア: 単行本
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なんか、自分が言語学を、そして感動詞を研究してる意味っつーのが何となく分かった一冊。
本のテーマはいわゆる「脳」で、症候群で、神経科学なのだが、途中の章で言語と脳の関係を取り上げている。おもしろかった。現象そのもののおもしろさ、奇妙さは前著である『脳のなかの幽霊』と併せて読むと、非常に興味深いものがある*1。また、分析手法、方法論、推論過程が(ある意味で)トリッキーだけど、納得のいくものがある。
感動詞ってのは、文法であって文法でないような、位置付けが微妙なもので、その意味や機能を考える上ではどこかで「頭の中の処理」に触れる必要がある。まあ、文法そのものもどこかで「頭の中の処理」とつながるんだけど、感動詞はそのつながりが濃い*2。
自分自身(の研究)にこんな意識があるからこそ、この本はおもしろく読めたのだ。