ネ言 negen

たいしたことは書きません

大学生の語彙力低下

リアル鬼ごっこ』を読んでいる俺からすれば、まさにタイムリーなニュースだ。
 日本語の語彙力:私大生の19%「中学生並み」

その結果、「鶴の一声」「露骨に」などの意味が分からない「中3レベル」以下の学生の割合は、国立大(3校)で6%、私立大(16校)で19%に上った。短大では35%と、3人に1人が中学生レベルだった。

活字離れで新たな表現に接する機会がない→調べる機会もない→知るはずもない、の悪循環。おまえら、ちゃんと小説とか読めよ(『リアル鬼ごっこ』以外*1)。
で、例題がいくつか挙がっている。

◇各レベルの代表的な例題◇(正しい意味を五つの選択肢から選ぶ)

<中1>重視 (1)重たいこと(2)大事だと考えること(3)目が疲れること(4)見えにくいこと(5)じっと見ること

<中2>さじを投げる (1)ひどく怒る(2)乱暴な様子(3)非常識(4)あきらめる(5)好き嫌いをする

<中3>一目置く (1)周囲をみわたすうちに目を留める(2)検分していた目を休める(3)大勢で特定の人物を凝視する(4)相手の目をじっと見て真意を確かめる(5)相手を自分より優れたものと認める

<高1>露骨に (1)ためらいがちに(2)おおげさに(3)あらわに(4)下品に(5)ひそかに

<高2>奔走する (1)逃げ出す(2)競争する(3)忙しく立ち回る(4)無駄な努力をする(5)大変な目にあう

<高3以上>嫡流 (1)激しい流れ(2)正当な流れ(3)清らかな流れ(4)よどんだ流れ(5)亜流

<同>憂える (1)うとましく思う(2)たじろぐ(3)喜ぶ(4)心配する(5)進歩する

<同>懐柔する (1)賄賂(わいろ)をもらう(2)気持ちを落ち着ける(3)優しくいたわる(4)手なずける(5)抱きしめる

<中3>問題の選択肢に「検分」という語があるが、「一目」より「検分」のほうが理解が難しいと思うけど。ま、それ以前に「一目置く」を「いちもくおく」と読むことすら分からないんだろうなあ。「さじを投げる」も、「さじ」=スプーンってことを知らない人が多そうだ。

あと、「嫡流」を一瞬「韓流」と読んでしまったのは秘密だ。

*1:いや、逆に指標になるかも。『リアル鬼ごっこ』を読んで何の憤りも感じなかったら自身の語彙力低下を自覚すべし、みたいな。