ネ言 negen

たいしたことは書きません

学会発表の原稿(上)

某N語学会発表のための原稿(レジュメ)を書き上げたのだが、こういう大きな学会で発表するのは久し振りなので、なかなか手間取った。ここ最近、枚数制限が無い(もしくは緩い)論文ばかり書いていたせいか、ぎっちぎちに枚数制限がある口頭発表レジュメってどうやって書くんだっけ? てな感じだった。

個人的に、口頭発表をしゃべりでごまかす補うのはあまり好きではなく、とにもかくにもレジュメに全て盛り込んでおかないと気が済まない。かといって、例文の列挙や結論の箇条書きもあまり好きではないので、結果として、とりあえず読めば分かる論文スタイルで作っていくことになる。

論文スタイルで書くから、枚数制限とのシビアな戦いが待っている(笑。

今回のも普通に書いたら、普通に論文並みの分量になった。それを削りに削りまくる日々が続いたのだよ。削りまくって論旨や文章が破綻しては元も子もない。かといって用例を削ってしまったのでは、観察不十分と取られかねない。そこら辺の微妙なバランスを考慮しつつ、切ったり貼ったり直したりの繰り返し。で、ようやく完成。

そして、これはあくまでも個人的なスタンスなのだが、論文や発表ってのは「お話」としての面白さやワクワクするような展開が必要だと思っている。多少結論なんか間違ってても(オイ)、読者や聴者に楽しんでもらえるような展開があったほうがいいように思う。つーか、そういうのがないと、自分で自分の論文を読んでも楽しくないしね。

読んでて(聴いてて)楽しいほうが、次に繋がるヒラメキが生まれやすい。

だもんで、書くときはやたらと展開を気にする傾向にある。それに時間を掛ける。

「つかみの例文はどれにしよう」とか、「ここでオモシロ例文を持ってきてオチを付けよう」とか、「謎めいた感じで終わらせといて、次節でテンポ良く解説していこう」とか、そんなんばっかり考えてる。論証の正確さとかまるで無視(笑。ああ、学会発表なのに。

いい加減でゴメンナサイ。

内容も(それなりに)確かで、読んでて面白い(はずの)ものを、決まった枚数で書くというのはとても疲れる。けど、コレができてナンボの商売ですからね。がんばらないといけません。