ネ言 negen

たいしたことは書きません

翻訳装置

 古文自動翻訳研究センター 古文翻訳装置無料配布

 古文翻訳装置は、パソコンを用いて古文を現代文に変換するソフトです。

「研究センター」となっているが、一個人による運営・製作である。フリーソフトレジストリをいじらないので気軽に試せる。品詞分解もできる。基本的に、中学生・高校生(・大学生)向けである。

ためしに、テキストデータを翻訳してみる。設定や辞書はインストール時のまま。


原文↓

 今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて、竹を取りつつ、よろづの事に使ひけり。名をば、さぬきの造となむいひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。

訳出↓

 今となっては昔のことだが、竹取の翁というものがあった。野や山にまじって、竹を取っては、数々の事に使った。名を、さぬきの造といった。その竹の中に、もと光る竹が一筋存在した。

ををー。よくできました。

じゃあ、ちょっと意地悪をして、

原文↓

俊寛はせん方なさに渚にあがって,倒れ伏いて幼い者の乳母や,母などを慕ふやうに,足摺りをして,これ乗せてゆけ,具してゆけと,をめき叫べども,漕ぎゆく船のならひなれば,あとは白波ばかりであった.さほどまだ遠ざからぬ船なれども,涙にくれて見えねば,俊寛は高い所に走りあがって,沖の方を招かれた体,かの松浦小夜姫が唐船を慕うてひれふしたもこれにはすぎまいと,見えた.

訳出↓

俊寛はするような方なそうに渚に私[あれ・足]がっ手を,倒れ伏して幼い者の子供の養育係,母なんかを慕へるように,じだんだをふむことをして,これを乗せていけ,そろっていけのかと,をのようになり叫べども,漕いでいく船の習慣であると,私[あれ・足]とは白波ばかりで私[あれ・足]った.それを程度まだ遠席からない船であるけれども,涙で目がくもって見えないと,俊寛は高い所に走り私[あれ・足]がっ手,沖の方を招かれた体が,あの松浦夜姫の中国船籍の船を慕うてかわくふしたもこれにはすぎまはとても,見えた.

うーん、さすがに「天草版平家物語」はきつかったか……。辞書のチューンでどこまで翻訳精度が上がるか。