コンゴトモヨロシク
ゲーム女神転生シリーズは、システムの特徴として敵モンスターを仲間*1にできるという点が挙げられる。戦闘画面でいろいろと交渉することで、仲間にできたりできなかったりするわけだが、そのときのやりとりのセリフ回しがモンスターごとに違っていて面白い。ある者は強気、ある者は弱気、ある者は友好的……、といった感じ。
その中でも印象に残るのが、獣系モンスター*2のセリフ、
オレサマ オマエ マルカジリ
である。メガテンシリーズをやり続けていると*3、このセリフが刷り込まれてしまって、読むだけで獣系キャラが想起されてしまう。これって、キャラ語? 役割語?
金水センセイが書いているように*4、「マルカジリ」のような、助詞省略系の発話は、インディアンことば(あるいは異人のことば)として捉えられるのが普通である。
このインディアンことばが、獣系モンスターのセリフとしても用いられている点が非常に興味深い。両者に共通する偏見、異化作用は容易に想像できるが、こんな使われ方もあるよん、ということで。