ネ言 negen

たいしたことは書きません

コンゴトモヨロシク

ゲーム女神転生シリーズは、システムの特徴として敵モンスターを仲間*1にできるという点が挙げられる。戦闘画面でいろいろと交渉することで、仲間にできたりできなかったりするわけだが、そのときのやりとりのセリフ回しがモンスターごとに違っていて面白い。ある者は強気、ある者は弱気、ある者は友好的……、といった感じ。

その中でも印象に残るのが、獣系モンスター*2のセリフ、

オレサマ オマエ マルカジリ

である。メガテンシリーズをやり続けていると*3、このセリフが刷り込まれてしまって、読むだけで獣系キャラが想起されてしまう。これって、キャラ語? 役割語

金水センセイが書いているように*4、「マルカジリ」のような、助詞省略系の発話は、インディアンことば(あるいは異人のことば)として捉えられるのが普通である。

このインディアンことばが、獣系モンスターのセリフとしても用いられている点が非常に興味深い。両者に共通する偏見、異化作用は容易に想像できるが、こんな使われ方もあるよん、ということで。

*1:ゲーム内では“仲魔”と呼ぶ。「仲間の悪魔」で仲魔。

*2:ケルベロスとかオルトロスとか。

*3:といっても、ペルソナ1あたりで止まっている。これ以降のシリーズはプレイしてない。真・女神転生2を攻略本無しでエンディング3バージョンオールクリアしたのが自慢。

*4:例の本。

ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (もっと知りたい!日本語)

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